陽豊と前川早生次郎

果樹

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物欲に負けた😅

陽豊は、「富有柿」と「次郎柿」を交配して育成された完全甘柿の品種です。1991年に品種登録されました。生産量が少なく、「幻の柿」とも呼ばれています。

特徴

 * 甘さとジューシーさ: 糖度は16~17%程度で、最大で20度に達することもあり、非常に甘みが強いのが特徴です。完熟すると果汁も多くなり、食味が向上します。

 * 食感: 肉質はやや硬めですが、果汁が多く、歯ごたえがあります。

 * 外観: 果実は280g程度で、富有柿に似た丸みのある形をしています。果皮と果肉は濃いオレンジ色で、外観が良好です。

 * 種なし: 単為結果性が高く、種がほとんどできないため、食べやすいです。

 * 豊産性: 雌花の着生が多く、早期落果や後期落果が少ないため、豊産性です。

 * 栽培適地: 完全甘柿であり、自然脱渋のためには夏秋期の高温が必要なため、「富有」や「松本早生富有」といった完全甘柿の栽培地域に適しています。

歴史

「陽豊柿」は、農研機構(旧果樹試験場)によって育成され、1991年11月19日に品種登録されました。その名は、太陽の光を豊かに浴びて濃い紅色に仕上がる様子から名付けられたと言われています。

陽豊柿の収穫時期は10月下旬頃から12月初旬頃までの中生種です。特に美味しく味わえる旬の時期は、11月から12月初旬にかけてとなります。

食べ方

 * 生食: 種なしで甘みが強いため、そのまま生で食べるのがおすすめです。やや硬めの食感がお好みの場合は、届いてすぐ、完熟した甘さを楽しみたい場合は、少し追熟させてから食べるのが良いでしょう。

 * 加熱: 柿は加熱することでさらに甘みが増し、果汁あふれる味わいになります。オーブンで加熱したり、バターやバニラアイスを添えたりと、様々なアレンジが楽しめます。加熱することで血流量増加や血圧低下の効果も期待できると言われています。

保存方法

陽豊柿を美味しく保存するためには、以下の点に注意しましょう。

 * ヘタの保湿: 柿はヘタの部分から呼吸し、水分が蒸発しやすいです。濡らしたキッチンペーパーやティッシュなどをヘタに当て、ヘタを下向きにして保存することで、水分が保たれ鮮度が長持ちします。

 * 乾燥防止: 一つずつラップや新聞紙で包み、ポリ袋に入れて密閉することで、実の水分が蒸発するのを防ぎます。

 * 冷暗所または冷蔵庫: 直射日光が当たらず、風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。冷蔵庫の野菜室に入れると、熟成を遅らせることができます。

 * 追熟の必要なし: 陽豊柿は完全甘柿で、追熟の必要がないため、購入したら早めに食べるのがおすすめです。

陽豊柿は、その希少性と優れた食味から、柿好きにはたまらない品種と言えるでしょう。

前川早生次郎は、甘柿の代表的な品種の一つである「次郎柿」の枝変わりで生まれた品種です。その名前の通り、次郎柿よりも早く熟すのが特徴です。

特徴

 * 早生種: 次郎柿よりも早く収穫できるため、本格的な寒さが到来する前に熟し、寒い地域でも栽培しやすいとされています。青森県では10月下旬に収穫期を迎えるといった情報もあります。

 * 食感: 富有柿と並ぶ甘柿の代表種ですが、富有柿とは異なるシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われるほど、肉質が緻密でやや硬めの食感を楽しめます。

 * 甘味: 糖度は16~18度と高く、甘みが非常に強いです。

 * 果実: 果実は200~250g程度の中実で、形は扁平な四角形で縦に浅い溝が4本入っています。次郎柿よりも裂果(果実が割れること)が少ないとされています。

 * 栽培のしやすさ: 樹勢の落ち着きが早く、比較的育てやすい品種とされています。家庭栽培にも向いています。

歴史

前川早生次郎柿は、1957年に三重県の生産者である前川唯一氏が、自身の園で栽培していた次郎柿の中に、特に早く熟す枝を発見したことが始まりです。これを「前川次郎」と命名し、その後、全国で栽培されるようになりました。

「次郎柿」自体の歴史は古く、1844年(弘化元年)に静岡県の松本次郎吉氏が発見した幼木が起源とされています。一度火事で焼失したものの、その根元から再び芽を出し、より美味しい実をつけたことから、「次郎柿」と名付けられ普及していきました。

栽培について

 * 日当たりと土壌: 日当たりが良く、水はけ・水もちの良い肥沃な土壌を好みます。

 * 植え付け: 秋から春(最適期は11月~入梅まで)に行うのが一般的ですが、ポット苗であれば根を崩さずに年間を通して植え付け可能です。柿は直根性で細かい根が出にくいため、土を崩さないように植え付けるのがポイントです。

 * 水やり: 乾燥に弱いため、特に夏場は水切れに注意が必要です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、地植えの場合は、植え付け後や日照りが続く時に水やりをします。

 * 施肥: 冬の間に緩効性の有機肥料を与えます。

 * 剪定: 自然樹形だと樹高が高くなりやすいので、主枝を開くように誘引して樹高を抑えたり、込み合った枝を間引く程度の剪定を行います。

 * 受粉: 前川早生次郎柿は1本でも実をつけますが、生理落果(熟す前に実が落ちること)や渋が抜けきらないことが多いです。豊産性を高め、甘みを増すためには、禅寺丸や筆柿などの異なる品種を受粉樹として近くに植えることが推奨されます。ただし、受粉すると裂果する可能性もあるため、受粉樹を植えない方が良いという意見もあります。

 * 結実: 通常、植え付け後3年目以降から実をつけ始めます。

前川早生次郎柿は、その食感と甘み、そして栽培のしやすさから、家庭菜園でも人気の高い品種です。

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