ピート。
ウィスキーの表現としてよく出てきますよね。
個人的な意見としては好みの問題だけです。
自分が好きな物を浴びるように飲みましょう🍻
ピートとは、その独特なスモーキーな香りを生み出すために用いられる燃料の一種で、**泥炭(でいたん)**のことを指します。
* 形成: ピートは、シダやコケ、水生植物、海藻などが、湿地帯で酸素に触れないまま長い年月をかけて堆積し、炭化したものです。まだ完全に石炭化していない、泥状の炭と言えます。
* 産地: 特にスコットランドに多く存在し、ウイスキー造りの重要な要素となっています。地域によってピートの成分が異なり、ウイスキーの風味にも影響を与えます。例えば、内陸部のピートは草花が主成分でフローラルな香りを、沿岸部のピートは海藻などが堆積しているため、ヨード香と呼ばれる薬品のような、あるいは潮のような香りを生み出す傾向があります。
* 歴史的背景: 昔、スコットランドではウイスキー造りに使える木材が少なかったため、麦芽の乾燥燃料として身近にあったピートが使われるようになりました。現代では電気などで乾燥させることも可能ですが、ピートはその独特の香りをウイスキーに付与するために、意図的に使用されています。
ウイスキーにおけるピートの役割
ピートは、ウイスキー製造工程の**「製麦(Malting)」**において使用されます。
* 大麦の発芽: まず、大麦を水に浸して発芽させます。
* 乾燥: 発芽した大麦(緑麦芽)を乾燥させ、発芽を止めます。この乾燥の際に、ピートを燃やしてその煙を麦芽に当てます。
* 香り付け: ピートの燃焼によって発生する煙が麦芽に吸着することで、ウイスキー特有のスモーキーな香りが生まれます。この香りの強さは、ピートを燃やす時間や量、ピート自体の種類によって大きく変わります。
ピート香の種類と表現
ウイスキーのピート香は一様ではなく、以下のように表現されることがあります。
* スモーキー(Smoky): 一般的に、燻したような香ばしい煙の香りを指します。
* ピーティー(Peaty): スモーキーの中でも特に上品で良い燻香を表す際に使われることがあります。
* メディシナル(Medicinal): 正露丸や消毒液のような、薬品を思わせる独特の香り(ヨード香とも呼ばれる)を指します。アイラ島のウイスキーに多く見られます。
* ハーシュ(Harsh): あまり良い意味では使われず、不快な刺激臭やクセのある香りを指すことがあります。
ウイスキーのスモーキーさの強さは、「フェノール値(ppm)」という単位で示されることがあります。数値が高いほど、より強いピート香を持つ傾向があります。
ピート香のウイスキー銘柄
ピート香が強いウイスキーとして有名なのは、スコットランドのアイラ島で造られる「アイラモルト」と呼ばれるウイスキーです。
代表的な銘柄:
* アードベッグ: 強烈なスモーキーさと複雑な甘さの調和が特徴。
* ラフロイグ: 強烈なピート香と潮っぽさ、ヨード香が特徴。
* ラガヴーリン: 重厚な甘さとヨード感が特徴。
* ボウモア: アイラモルトの中でも比較的スモーキーさが穏やかで、潮の香りと柑橘系の香りが特徴。
* オクトモア: 非常に高いフェノール値を持つ、最もスモーキーなウイスキーの一つ。
ピートの香りは、ウイスキーの個性や好みを大きく左右する要素であり、一度ハマるとその魅力から抜け出せなくなるファンも多くいます。ぜひ色々なピート香のウイスキーを試して、お好みの香りを見つけてみてください。
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